新たな選手達との出会い

私は、 決定力を高める専門家と、
もう1つ、
サッカーショップを経営する
顔を持っています。

春は、
新たなカテゴリーに所属する
選手達のサイズ採りをする時期であり、
多くのサッカー選手、
ご父兄と出会います。

非常にシンプルなこと

毎年、
「この選手は伸びるだろうな」
とか、
「この選手の2年後
どうなるか楽しみだな」と、
期待感を持たせてくれる選手と、

「この子大丈夫かな?」
「この親の態度は少し…」と
様々な人がいるので、
おもしろいです。

私の場合、 効果測定ができるので、
・その選手が後のレギュラーに
なっているか?
・その選手が後のチームの
中心選手に なっているか?

自分が関わった時の感覚が、
選手の成長と一致しているか、
楽しみに見守ります。

今のところ、
90%位の確率で、 あたります!

この記事では、
伸びる選手の傾向のお話をします。

前半は、
各カテゴリー
(小学生、中学生、高校生、大学生) の
特徴の話をします。

各カテゴリーの話よりも、
本題の伸びる子の話から知りたい方は、
後半部分からご覧ください。

まずは、
カテゴリーごとの特徴から お伝えします。

 新しいカテゴリーの選手

小学生

サッカーを始めたばかりです。
チームによっては、
小学校1年生から
スタートするところがあります。

低学年の時は、 スクールという形で、
練習だけ参加するスタイルの
チームさんが多く、
チームとして稼働するのは、
3,4年生くらいから
始まるところが多いです。

この時期の子のサイズ採りを
していて感じる事は、
可能性が半端なくあること、
いや、 可能性しかない!
という事です。

・積極的に色々な子と
コミュニケーションを取り、
鬼ごっこなどで遊び出す子
・内気でお父さん、
お母さんとべったりの子
・ぼーっとしている子 等々。

どの子も個性があります。
正直どのタイプが化けるかは
まだ未知です。

ちなみに、
伸び盛りの時期なので、
大きめのサイズを購入するケースが
多いです。

ぶかぶかに着ている姿が 可愛いです。

言いきれる事は、
この時期のキャラクターは、
いくらでも変わるという事です。

きっかけがあれば、
どんなキャラクターにでも変身します。

中学生

このあたりから、
少し傾向が見えてきます。

クラブチームと中体連
(通う中学校の部活動)
に分かれます。

クラブチームに入るには
セレクション(合格試験)が あります。
中体連には基本ありません。

青森山田中学、静岡学園中学、
帝京可児中学などの
有名強豪私立中学はありますが。

彼らも位置づけとしては、
クラブチームのようなものです。

私が中学の時は1990年後半、
クラブチームと中体連が
互角に戦える時代でした。

しかし、
今では圧倒的にクラブチームに
良い選手が集まるため、
クラブチームの方が強いです。

もちろん中体連でも
地域によっては盛んなところはあります。

市のトレセン(選抜)を見ても、
中体連の選手が入る余地は
ほとんどありません。

その位明暗がくっきり分かれています。

また、部活動は廃止する
動きになっています。

もしサッカーをやりたいのであれば、
クラブチームに所属するように
という流れです。

そのため、
クラブチームの中でも ランク付けが
ハッキリしてきます。

プロを目指すような、
Jクラブチーム、
町クラブ、
サッカーをとにかく楽しむといった
スタンスのクラブチームなど、
色々出てくるでしょう。

中学は思春期の時期のため、
大人に対し、
全て抵抗しようとする時です。

思っていないのに、
強がった態度を、
お父さん、
お母さんに出してしまったり、
非常にデリケートな時期です。

私もそんな時期ありました!

この時期から、
高校年代で、
・強豪チームにいく
・サッカーはほどほどにできれば
いい
というスタンスに
分かれていきます。

そして、
自分の可能性にも気づき始めます。

俺はイケる!
か、
僕にはちょっと…
と。

高校生

高校は、 プロを目指すために、
Jユース(Jリーグの下部組織)、
まちのクラブチーム
高校サッカーでプレーするかに
分かれます。

日本は圧倒的に、
高校サッカーに所属する選手が多いです。

高校も、 私立、
公立(県立、市立、都立、府立)
があります。

私立は、
学校として強化をしていれば、
推薦者が多く、
部員も多いので、
競争率が激しいです。

環境面の設備も整っている所が多いです。
強豪校でしたら、
ほぼグラウンドは人工芝です。

全国からレベルの高い選手が集まるので、
寮なども完備されています。

公立は昔からの名門校があります。
しかし、
時代の波に逆らう事はできず、
私立に押されている印象です。

高校年代で、
ある程度将来を決断する時がきます。

ここでいう将来とは、
プロを目指すか、
大学でサッカーを続けるか?
ガチンコでやるサッカーをやめるか?(趣味でやる程度の意味)
サッカー自体をやめるか? です。

大学生

大学になり、
体育会の部活に所属できる選手は、
かなり限られた選手です。

全国の強豪チームから、 集結します。

スポーツ推薦は1学年10人位ですので、
東京大学、京都大学に合格するよりも、
遥かに難しいです。

高校と異なり、
4学年なので、 レギュラーで出るには、
並大抵の努力では不可能です。

もちろん推薦者だけではなく、
一般受験で入学した選手もいますので、
合計1学年20名位はいます。

体育大学や、
人数多くても受け入れ可能なチームは
非常に多く、
1学年100名近くいるチームもあります。

つまり全体400名。
1つの学校状態です。

この大学というカテゴリーは、
ある意味最終ジャッジの場です。

プロを目指すのか、
民間企業に勤めるのか、
大学院に行き もっと学ぶのか、
日々の学業、部活動、将来の事。

多くのことを同時に考え、
行動する時期です。

彼らと接していて感じるのは、
一般の大学生よりも、
大人だという事です。

覚悟を決めて
日々生活している選手達なので、
立ち振る舞いがしっかりしています。
空気を読めます。

体育会の学生は、
新卒2,3年目くらいの レベルだ! と
人事コンサルタントの方が
おっしゃっていた事が
印象に残っています。

私もそう思います。

伸びる選手を一瞬で見分ける

ここからの話は、
小学生高学年、中学生対象の話です。
ただ、低学年から
準備しておいた方が 良い内容です。

私が日頃多くの子供達と関わってきて、
監督、コーチと話をして、
伸びる子の特徴をまとめました。

基本的な事ですが、
大切なことなので、 お伝えします。

反応がある

会話をしていて、 反応があるか?

とても重要です。
反応があるだけで、
コミュニケーションは成り立ちます。

無反応な選手は、
何を考えているのかわからないので、
仲間からの信頼を得るのが難しいです。

もちろん監督、コーチからもです。
上手い下手以前の問題ですね。

自分で考える

伸びる選手は、
何でも自分で考え、決断します。
なので責任感があります。

その決断が間違っていたと思っても、
自分で決断しているので、
人のせいにしたり、
後悔をしません。

ちなみに、
これは早ければ早いほど 可能性が広がります。

私の身近で言いますと
長谷部選手がそうでした。

中学の時から自分で決断して、
色々行動していました。

みんながやっているとしても、
自分はこうだからという考えがあり、
やらないこともありました。

宇佐美選手は、
コーンドリブルをする
自主トレーニングで、
コーン1つ1つを
世界で活躍する DFをイメージして、
トレーニングをしていたと聞きます。

ただコーンに
ドリブルする練習よりも
何倍も効果があると思います。

宇佐美選手は、
これを自分で考えて
行っていたようです。

余談ですが、
宇佐美家は、
夜遅くまでずっとボールが蹴れる ように、
小学校のグラウンドの隣の土地を買い、
自分が納得いくまで
ボールを蹴らせていたようです。

凄い覚悟ですよね。
でも、宇佐美選手の場合、
ゲームが大好きな子が
ずっとゲームやる感覚と
同じだったと 思います。

基準がある

自分で考えると連動しますが、
伸びる選手は基準があります。

これに関しては、 こうする。

これは関係ないから、任せるなど。 が
ハッキリしています。

サッカーに関して言えば、
自分がサッカー上達することに
関しては、
情報を入れるが、
そうでない場合はノータッチなどです。

上手くなることを優先するという
基準を設けています。

例えば、
チームの用品のサイズ採り自体は
興味はありませんが、
サッカーパンツは短めに履いた方が、
腿が上げやすく、
腿裏の筋肉の使い方がハッキリ見えるよ。
と説明すると、 凄く興味を示します。

この基準があるかないは重要です。

自分を知っている

これも重要です。
サイズ採りしていて、
「普段何サイズを着ている?」
「普段何cmのスパイク履いている?」と、
質問すると、
本人「わからない。」
お母さん「Mです!足は26cmです」 と
自分のサイズを把握していない子が
少なくないです。

私の少なくないです。
という表現で察して下さい。

自分を知らないと、
相手を知る事ができません。

サッカーはチームプレーです。
自己の表現の集合体が
チームのスタイルになります。

これは同時に人の気持ちを
知ることにも つながります。

伸びる選手は、
ここはしっかりとおさえています。

勝負の年

伸びる選手の特徴を実践
している 選手は、
小学生では6年生。
中学生では3年生。
高校生では3年生。
大学生では4年生。
という最終学年、
いわゆる勝負の年に、
結果として表れます。

顔つきが変わっていきます。
長友選手も長谷部選手も、
若いころと今の顔全然違います。
ネットで観てみてください。
精悍な顔つきです。

伸びる選手の特徴
早い段階で実践してみてください。

まとめ

・伸びる選手は、 反応があります
・相手の投げかけに対し、
こたえることができます。
・ 何でも自分で考えます。
・自分で考え決断するので
責任感もあります。
人のせいにしたりしません。
・基準があります。
こだわるところ、
考えないところはっきりしています。

・自分を知っています。
自分の身体的特徴は
把握しておきましょう。
・これらを実践していると、
顔つきがかわってきます。
自信に漲った頼れる選手になりましょう。