来日中のポール・ニアリー氏と話をさせていただきました。

ポール・ニアリーとは

ポールはマンチェスターUのアカデミー出身、
U-16のイングランド代表の
キャプテンを務める逸材で
マンチェスターユナイテッドと
プロ契約しましたが、
膝を怪我し2年で引退、
名将ファーガソンに、
「指導者としての才能がある」と
抜擢され、指導者と頭角を現し、
現在、FA(イングランドサッカー協会)や、
大学のサッカー部のディレクター、
クラブの監督、
コンサルティングと、フットボールに関する
様々なビジネスをしている方です。

イングランドDNAって知っている?

今から9年前に、
FA(イングランドサッカー協会)が、
イングランドの選手を強化するために、
イングランドフットボールとは何か?
どんな選手を輩出するか?
どんなチームにしていくのか?
を徹底的に考え、
指導プランを全て見直したようです。

指導者のレベルを向上するために、
ある制度を設けます。

指導者の指導者制度

サッカーの指導をしている方誰もがぶち当たる壁。
今の指導は正しいのかな?という、不安です。

私もサッカーキッズ達と関わっている時に、
今の声かけで良かったかな?とか。
考えてしまうことがあります。

そこで、イングランドでは、
指導者が気軽に相談できる環境を作りました。

それが、
指導者メンター制度。
企業ではよくある制度ですが、
これをフットボールに導入したところ、
効果はすぐに出たようです。

指導者の指導力が格段と上がり、
ハリー・ケインのような素晴らしい選手も出てきました。

ちなみに、ポールは、
イングランドで20人しかない
最高級のメンターの一人です。

イングランドサッカーは現実的で人間臭い

ポール氏と色々話をさせてもらいましたが、
我々日本人が求めるサッカーと、
彼らが体現するフットボールに決定的な違いがありました。

私が、
「日本には、フットボールをわかっている選手が出てこない。
わかっている選手とは、
相手の状況に応じて、プレーの選択を変えれる選手。」

ポール
「ちょっと待て!フットボールはロボットがやるわけではないぞ!
そんな選手イングランドでも、いや世界でもほとんどいないよ。
フットボールは人間がやるスポーツだ。
目の前にいる相手にどう勝つかしかピッチでは
考えられない。現実そうだろ?
皆理想ばかり語り、現場を無視してきた結果、
勝てない、戦えない選手達を輩出してしまったんだ。」

なるほど。
確かにポールの練習を見ましたが、
外国人コーチによくある、
具体的なシチュエーションで、
この場面では、こうするんだ!という
ものではなく、
大まかな設定に、
人がどんどん入り混じる、
いわばごちゃごちゃしている状況で、
プレーをさせるイメージでした。

小学生の昼休みのサッカーみたいな感じ。(笑)
(私の小学校は1年生から6年生皆サッカーやっていたため、
とんでもなくごちゃごちゃしてました。)

練習の場面が試合で起きたというのは、
ほとんどなく、似たような場面があるかないかくらいです。
そう考えるとポールの練習は非常に、
現実的でした。

目の前に起きている現象にどう対応するか?
それを練習で行う。そういった感じです。

練習をしている選手達は、
めちゃくちゃ楽しそうでした。
笑顔や、声が出ていて、
かといってふざけているわけではなく、
真剣にフットボールを楽しめている!
理想的な場面でした。
人間臭ささを感じました。

今一番熱いアタッカー!

今学べるアタッカーは誰ですか?と質問したら、

「リバプールの3トップだ!
彼らは、異次元だ。」と教えてくれました。

サラー、マネ、フィルミーノですね。

私も参考にさせてもらっていますが、
スピードは今まで観てきた選手達の中で
一番速いと思います。(連携も含めて)

スピードは、
・動き
・判断
・キック

全てです。

来期も詳細に研究し、
フィードバックしていこうと思います。